けんたさん・旅のしおり
8:30 | ゲストハウス出発 |
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9:00 | 赤水展望広場 |
9:30 | 朝食「Bread Booth8」 |
11:15 | 黒神川で桜島の火口をながめる |
11:30 | 黒神埋没鳥居 |
12:15 | ランチ「マミーズカフェ」 |
14:00 | 休憩「黒酢本舗 桷志田」 |
14:50 | 学生サポートライダー合流 |
15:30 | ゴール!「ホテル京セラ」 |
DAY3 終了!
ゴールまで残り65kmにセット!
キンイチ最終日の朝
晴れ男けんたさんの面目躍如、最終日も雲ひとつない晴天。昨日のライドは膝の爆弾(痛み)にさいなまれたことから、桜島1周をスキップしてフィニッシュを目指すルートをとるか一瞬迷うが、せっかくの鹿児島に桜島はやはり外せない。残りの走行距離65kmと目標を定め、キンイチ達成に向けて気合を入れる。
大量のダンプカーが通過
国道224号
ゲストハウス出発し、国道224号線沿いに桜島を反時計回りにライド。道はたくさんのダンプカーがせわしなく行きかい、レースをしているのかと思うほど。実はこれ、毎日大量の火山灰や土石流を搬出し、噴火や雨で川に流れ込んで流れを塞がぬようにしているのだ。活火山と共生する土地ならではの事情を垣間見ることができた。
叫びの肖像
赤水展望広場
ゲストハウスから7km程走り、島の西側に位置する赤水展望広場で小休憩。入口には鹿児島出身の歌手、長渕剛さんのオールナイトコンサートの記念碑「叫びの肖像」がある。
像の強いパッションとエネルギーを受けて、キンイチ完走に向けて気合を入れるけんたさん。
青空の下モーニング
Bread Booth8
赤水展望広場からさらに行くこと約5km。朝食で立ち寄ったパン屋さん「Bread Booth8」は朝からなんと70種類以上のパンが並んでいる。しかもこれ、すべて店のお母さんが一人で焼いているのだそうだ。桜島にちなんだお茶目なパン「チョコラジマ」、「マグマパン」など、何を食べようか迷う迷う。
店の向かいにある港の駐車場でさっそく朝ご飯。一番人気のクロワッサンはほんのり甘く何個でも食べれてしまいそう。桜島に訪れた際はリピート確定!
希少なフラットコースの先に見える霧島・鹿児島ルート
桜島港黒神線
桜島の西側にある県道25号、別名桜島港黒神線は桜島周辺の中でも珍しくフラットなルート(膝にも負担なくありがたや!)。
対岸には初日に霧島から鹿児島市に向かった国道10号が見え、いよいよキンイチの終盤を実感する。
桜島の火口を眺める
黒神川
悲しいことにフラットなコースは終了、ここから斜度8-10%の坂が続くが、軽めのギアでケイデンスをあげてなんとか登り切った。坂の上にある黒神川は、普段は水がなく、雨が降った時だけ流れる「水無川」なのだ。
ここがキンイチ最後の桜島展望スポット。しっかり目に焼き付けて進む。
ご自慢の装備を拝見
さすらいの軽キャンお父さん
黒神川で写真を撮っていると鹿児島を軽キャンピングカー(通称:軽キャン)で旅するお父さんに出会う。
ご自慢の愛車「かたつむり号」の中を見せてもらうと、車内は板敷きでフラットに加工し、布団を敷ける仕様。カーテンもあるので宿泊所もいらず、かなり快適そう。
なんと、はるばる関東から車ごとフェリーで渡り、今は九州全土を自由気ままに旅しているところなのだとか。
自転車旅とは別のカテゴリではあるけれど、旅の玄人同士、厳選した機材の情報交換でひと盛り上がり。
噴火の凄まじさを感じるスポット
黒神埋没鳥居
黒神川から1km程走ったところにある「黒髪埋没鳥居」は大正3年の桜島の大噴火の火山灰で全高3mある鳥居のうち2mが地面にが埋まり、その時の噴火のエネルギーが伝わる観光名所。鳥居の横にある資料展示によると、大噴火によって大量に流れ出した溶岩が、大隈半島と桜島の間にあった瀬戸海峡を埋めて陸続きとなったそうだ。
【みんなのオススメ 】疲れを吹っ飛ばしてくれる陽気なカフェ
マミーズカフェ
ついに桜島周回を終え、霧島に進路をとって走る。本日のランチは口コミが複数よせられた「マミーズカフェ」。お昼ご飯は「野菜&果物ジュース」と、「ハンバーグカレー」。鹿児島産の旬にこだわった野菜は彩がキレイで目玉焼き付き、単なるハンバーグカレーよりずっと豪華!立ち寄るころには気温は20℃を超えていたのでスムージーのように冷えたジュースがことさら爽快。
すべておいしくいただき大満足だったが、何よりも名物オーナー「マミーさん」の陽気なテンションに、キンイチ達成までのひと踏ん張りの元気をもらった。
サイクルラックにサイン
マミーズカフェのサイクルラック
マミーズカフェに訪問した日は偶然お店にサイクルラックを設置した日で、けんたさんがこのラックの栄えある利用者1人目。記念のサインを書かせてもらった。
【みんなのオススメ 】鹿児島の名産「黒酢」
黒酢本舗 桷志田(かくいだ)
ちょっと変わり種のエイドとして立ち寄ったのは、疲労に効果があると言われる黒酢の醸造所。敷地内には約2万個の発酵中の壺が並ぶ「壺畑」なるユニークな景観が広がっている。壺畑併設の店内ではお酢の試飲もできるが、すっぱいのが苦手なけんたさんにはちょっとしたチャレンジ。ツッチーのすすめで、ブルーベリーやリンゴなどの生フルーツ黒酢など様々な試飲に挑戦した。
「“食と健康をつなぐ”日本初の黒酢レストラン」では、自家菜園の有機野菜と黒酢「桷志田」を使った創作料理もいただけるのだとか。
高校生サポートライダーが旅の道連れに参加!
有村くん
ゴール10kmの登坂で後方から颯爽と登ってくる1人のライダー、けんたさんの後ろまでくるとピタリと並走を始める。
信号待ちで話しかけるとけんたさんの動画視聴者と判明。高校生の有村侑恭くんは1年前からロードバイクに乗り始めてすっかり魅力にはまってしまったサイクリスト。普段のトレーニングルートを走っていたら、けんたさんに気づき追いかけてきたのだ。
せっかくなのでゴールまで、若い旅の道連れと一緒にライドすることになった。
キンイチ260kmの旅もフィニッシュ
ホテル京セラ
2日前のスタート地点、「ホテル京セラ」に3人で到着してキンイチをフィニッシュ。ケガや事故もなく、初日から抱えていた膝の痛みもなんとかひどくならないうちに旅を終えることができた。
1日目の霧島市から鹿児島市の国道10号線沿いだけは交通量が多かったものの、2日目以降の大隅半島側は車も少なくフラットで走りやすいコースばかり。
有村くんとはここでお別れして、ホテルの温泉に入ったら夜のフライトに向けて輪行のパッキング。
ジャンボタクシーで鹿児島空港に向かい、20時半発の羽田最終便で東京へ。
飛行機からも見えた桜島は、見る場所・角度・光の様子によって時に穏やか、時に険しくと表情が異なり、うつろう山だった。錦江湾の中心的な存在、桜島を存分に楽しんだ3日間だった。